日本の神話・伝承に登場する武具・道具

日本の神話・伝承に登場する武具・道具の一覧

日本の神話・伝承に登場する武具・道具を架空、実在を問わずに一覧で掲載。

名前 読み 説明
天之尾羽張 あめのおはばり 日本神話に登場する剣。イザナギがカグツチを斬り殺す際に用いた。
天詔琴 あまののりごと 日本神話に登場する琴。スサノオが所持していた三種類の神器の一つ。
天沼矛 あめのぬぼこ 日本神話に登場する矛。イザナギとイザナミがこの矛で大地をかき混ぜ、最初の島オノゴロ島ができた。
天羽々斬 あめのはばきり 日本神話に登場する剣。スサノオがヤマタノオロチの退治の際に用いた。
天羽々矢 あめのはばや 日本神話に登場する矢。葦原中国に遣わされた天若日子に与えられた矢。
天叢雲剣 あめのむらくものつるぎ 三種の神器の一つ。草薙剣とも。スサノオがヤマタノオロチの体内(尾)から取り出したとされる。
天之麻迦古弓 あめのまかこゆみ 日本神話に登場する弓。葦原中国に遣わされた天若日子に与えられた弓。
生大刀 いくたち 日本神話に登場する大刀。スサノオが所持していた三種類の神器の一つ。オオクニヌシがこの大刀と生弓矢を持って、八十神を退治し葦原中国を治めた。
生弓矢 いくゆみや 日本神話に登場する弓矢。スサノオが所持していた三種類の神器の一つ。オオクニヌシがこの弓矢と生大刀を持って、八十神を退治し葦原中国を治めた。
岩融 いわとおし 武蔵坊弁慶が所持していたとされる薙刀。
鬼丸国綱 おにまるくにつな 天下五剣に数えられる名刀。北条時頼が悪夢で苦しめられていた際、夢に現れ自分の錆を拭うように言い残す。時頼が手入れして寝床の側に立てかけて置くと、太刀がひとりでに倒れて鬼の形をした火鉢の脚を斬り、以後悪夢から解放されたとされる。
鬼切安綱 おにきりやすつな 鬼切丸。源家に相伝された名刀。源頼光家臣の渡辺綱がこの太刀で鬼の腕を切り落としたとされる。
神度剣 かむどのつるぎ 日本神話に登場する剣。大量(おおはかり)とも。アヂスキタカヒコネが所持していた剣。
金の弓箭 きんのきゅうせん 日本神話に登場する弓。キサカイヒメがこの弓で岩屋を撃ち抜いて、洞窟(加賀の潜戸)を生み出したとされる。
毛抜形太刀 けぬきがたたち 藤原秀郷が所持していたとされる大刀。大百足を退治する際に龍神から送られたとされる。
源氏八領 げんじはちりょう 清和源氏に代々伝えられたという8種の鎧。八龍、月数、日数、源太産衣、膝丸、薄金、楯無、沢瀉の8領。
三明の剣 さんみょうのつるぎ 鈴鹿御前が所持した剣。大通連、小通連、顕明連の3振りの剣の総称。
ソハヤノツルギ そはやのつるぎ 坂上田村麻呂が所持した名刀。鈴鹿山の大嶽丸を討伐したとされる。
童子切安綱 どうじぎりやすつな 天下五剣に数えられる名刀。源頼光がこの太刀で酒呑童子の頭を切り落としたとされる。
猫丸 ねこまる 菅原道真が作刀したとされる刀。刀身に触れた猫が、鼻から尻尾まで真っ二つに斬れてしまったとされる。
布都御魂 ふつのみたま 日本神話に登場する剣。タケミカヅチが葦原中国平定の際に用いた。さらに神武東征の際に苦戦していた神武天皇に授けられた。
丙子椒林剣 へいししょうりんけん 聖徳太子が所持していたとされる大刀。隋の時代に大陸で作刀された説がある。
骨食 ほねくい 源頼政が射落とした鵼(ぬえ)に、とどめを刺した源頼政家臣の猪早太が用いた短刀。
蜈蚣切 むかできり 藤原秀郷が所持していたとされる大刀。大百足を退治する際に龍神から送られたとされる。
村雨 むらさめ 「南総里見八犬伝」に登場する刀。刀のつけ根から露を発生させ、人を斬ると刀身の鮮血を洗い流す。抜けば玉散る氷の刃と形容される。
雷切 らいきり 雷を斬ったとされる刀。
雷上動 らいしょうどう 源頼光が夢の中で楚国の弓の達人、養由基の娘から授けられた弓矢。源頼政に受け継がれて、鵼(ぬえ)を射落としたとされる。

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